発言席
練馬の保健婦さんと住民運動
望月 美智子
1
1大泉健康と老いを考える会
pp.425
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207168
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私が保健婦さんと出会ったのは,区の社会教育事業の後,引き続き学習をしたいと思って大泉保健相談所を訪れた時でした。そして建物のあまりのひどさに,住民の健康を守る砦がこれでは困ると,すでに増築案ということで決まっていた区に全面改築の請願を出し,1年後に採択されたのです。その後も住民が望む内容をそなえた建物をとの交渉をしながら,78点くらい取るところまでござつけたと思っています。
このさなか,「大泉健康と老いを考える会」が発足しました。練馬には2保健所3保健相談所があって,すでに北町相談所には「ねりま健康の会」,石神井保健所には「健康と生きがいを語る会」が先発していました。その後も,練馬保健所に「健生会」,関町相談所にも準備会ができていて,おのおの30人〜60人,40代〜80代までの男女が健康学習,栄養指導,かるた会,水泳など盛んに活動しています。これは保健婦さんが,健康に関して悩みや問題意識を持っている人を組織化し,自主的な参加活動を援助することを,保健事業として重要視した画期的な働きかけがあったからだと思います。
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