特集 保健婦と保健計画—草の根の活動への回帰を
地域で酒害者とその家族を支える—地域精神衛生連絡会と私達
伊藤 悦子
1
1山口保健所
pp.302-305
発行日 1986年4月10日
Published Date 1986/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207146
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I.はじめに
1985年4月から1年間,私は国立公衆衛生院に学んだ。その間,保健計画学の講義において,「保健計画は神棚にすえて拝むものではない,期待と現在のギャップを埋めていくものである。現在の何かが期待値に向かって変わらなければ計画ではない」と教わった。
今まで,保健計画と言えば現実からは離れた遠い存在のように感じていたが,何かが変わるということは身近なことでなければならない。であれば,私にもあるはずだ。そこで,期待値に向かって現実が変わってきている事例を取り上げ,1つの事業ではあるが振り返ってみることにした。この事例のプロセスから保健計画を身近なものとしてとらえ直し,保健婦活動に活かしたいと思う。
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