最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 終末期の意思決定を支えるには advance care planning(ACP),事前指示
私の生き方連絡ノート
渡辺 敏恵
1
,
自分らしい「生き」「死に」を考える会
1東京女子医科大学 第一内科
キーワード:
意思決定
,
ライフスタイル
,
ターミナルケア
,
リビングウィル
,
アメリカ
,
日本
,
フランス
Keyword:
Decision Making
,
France
,
Life Style
,
Japan
,
United States
,
Terminal Care
,
Living Wills
pp.1383-1388
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056529
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終末期だけに焦点を当てるリビングウィルでは不十分な場合があり,どのような人生観のもとに選択された終末期医療か,その状況やプロセスがわかることが重要である.新しい形式のリビングウィル「私の生き方連絡ノート」を通して,本人・家族・医療者が対話することで,共通の理解が得られ,ACPの作成が可能になる.本人の意思を理解することが,残された家族・医療者にとっての看取りの後悔の軽減・グリーフケアにもつながる.日本老年医学会の立場表明で「生きる質」についての言及もあり,治療の撤退も考える場合が出てくると,本人の意思の重要度は増しACPはより必要となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013