グラフ
手づくりの地域リハ活動を目指して—‘長崎市リハビリテーション連絡協議会'の地域ケアシステム
浜村 明徳
1
,
岩下 守
,
本誌
1国立療養所長崎病院
pp.1336-1341
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919725
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老人患者や慢性疾患の増加とともに,さまざまな障害をもつ人々へのリハビリテーションの必要性・重要性が叫ばれるようになってすでに久じい.リハ部門を備えた病院も増え,とくに死因の第2位を占める脳卒中に対しでは,急性期の治療を中心として機能訓練や生活指導もかなり行われるようになってきた,しかし,患者数の増加に比べてリハ施設の数・スタッフ・設備などはまだまだ不十分であり,また患者の老齢化・重度化現象の進行と医療・生活上のニーズの多様化に対応できるような体制づくりは,まだこれからの課題である.
事実,脳卒中患者の多くは,市中個人病院で急性期のリハ治療さえ受けられないまま退院,あるいは老人病院や特養ホームなどへの転院・入所を余儀なくされているのが実情である,幸い,治療を受けられても家庭での訓練もままならず,障害は重度化・固定化し,それにつれて職場復帰はおろか家庭復帰さえ困難となり,家族からも疎外され,社会的にも孤立化し,閉鎖的な生活のなかに閉じこもりがちである.
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