特集 活動の原点:実態把握
問題を構造的にとらえていく
事例検討会解説
まずレポートを素直に読み取ること
松下 拡
pp.426-427
発行日 1985年6月10日
Published Date 1985/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207007
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意見は出るけど散漫な話し合いになるのは……
モデル事例検討会の流れを整理してみよう。まず最初に,この学習のねらいの確認を行った。それがグループの討議の中で最初から終わりまでずっと底を流れていた問題である。
レポートに書かれている最初のねらいと,終わってからのねらいと食い違っているという意見も出されたけれども,高血圧,貧血,肥満といった問題を考えることは,その要因となっている食生活の問題とかを,具体的に話し合うことによって,高血圧というような問題に迫っていけるのではないか,とレポーターは説明した。けれども,その辺はあいまいな点を内包したまま説明が進められてきた。
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