特集 保健婦学生がインタビュー 先輩が語る戦後の活動の軌跡(3)—19都県・25人の証言
東海・近畿
常に疑問を持つことによって前進—長谷部キクエさん(岐阜)
倉坪 裕美
1
,
後藤 民代
1
,
土井 恵里子
1
1岐阜県立衛生専門学校保健学科
pp.280-284
発行日 1985年4月10日
Published Date 1985/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206981
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
神岡町は岐阜県の最北端に位置し北アルプスなどの高い山脈に囲まれており,現在の人口は約15,000人である。昭和25年に2町1村が合併し現在の神岡町になっている。江戸時代から亜鉛,鉛を産出する鉱山の町として発達し,昭和30年代は鉱山で働く人々の人口はピークに達し,その後は鉱山の合理化が進み人口は減少しているが町の発展を支えている。またスキー場を中心に観光の町としても発展している。
この神岡町で昭和19年から47年まで町の保健婦として,その後は神岡町ナーシングセンターを開設して活躍しておられる長谷部さんに話を聞く機会を得た。人材,物,施設その他すべてが不足していた戦中戦後の混乱期から現在に至るまでの長谷部さんの活動を知ることにより,これから保健婦活動に従事する私達はどのように進むべきかを考えてみたい。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.