特集 保健婦学生がインタビュー 先輩が語る戦後の活動の軌跡(3)—19都県・25人の証言
東海・近畿
私の後にはいつも住民がいる—大藤富子さん(三重県)
三重県立公衆衛生学院保健学科11回生一同
pp.284-290
発行日 1985年4月10日
Published Date 1985/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206982
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はじめに
市町村の役場での地域保健活動の実習を終え,ほっとする気持ちと,これから保健婦として活動していくことへの不安感が交錯している昨今,私達は,実際に大先輩の歩んでこられた軌跡をたどることで,保健婦の仲間入りをする1つの心構えとなるのではないかと考えました。そこで私達は,地域実習地であった嬉野町で25年間,保健婦活動をしてこられた大藤大先輩のお話を聞く機会を得たので,ここに紹介をします。
嬉野町は,三重県のほぼ中央に位置したところで,西南西に長く,交通の便や食品流通の悪い地区もあります。この町は,三重県の市町村の健康づくり運動のモデル地区に指定されており,健康づくり運動も10年目を迎えるという活気に満ちた町でもあります。大藤さんは,この嬉野町で生まれ育ち,保健婦の職につき,そして活動をしてこられました。
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