連載 保健活動の〈見直し〉から〈見通し〉へ・16
〈活動見通〉の共通基盤になる事象の"人間の認識過程モデル"の提案—第3の視点の実践的活用をめざして
丸地 信弘
1
1東京大学医学部保健学科
pp.1019-1030
発行日 1984年12月10日
Published Date 1984/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206933
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はじめに
私達のこの連載は,場的視点の〈見直し〉からいよいよ〈見通し〉に差し掛かりました。保健活動を系統だって"見通す"というのは,問題改善に立ち向かう個人ないし集団組織の究極目標である"自律性"の障害になっている<場>とそれに関わる人間的要因を見つけて,関係者の良心と専門性の発揮に訴えつつ,活動体制を"一本化する方針"を打ち出すことです。
私達の提案する〈活動見通し〉というのは,従来言うところの活動方針に近いのですが,後者の場合は,サービス提供側の立場や能力に応じて異なる方針や計画が出される可能性があります。
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