連載 保健活動の〈見直し〉から〈見通し〉へ・20
〈健康づくり〉に関する三位一体的認識の意義—第3の視点の活用の有効性
衛藤 幹子
1
,
丸地 信弘
2
1伊藤病院
2東京大学医学部保健学科
pp.298-306
発行日 1985年4月10日
Published Date 1985/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206985
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はじめに
現在,私どもPHC研究会は保健・医療を総合的に捉える視点として,場的視点(第2の視点)に続く〈第3の視点〉の開発に取り組んでいます。この連載でも,昨年9月から数回にわたってその基本的な考え方を紹介してきました1〜4)。
そして,前回5)と前々回6)は,現場の実践活動("癌末期患者の在宅ケア"と"研修打ち合わせ会")を第3の視点で照らすと,それがどう見えるか,また,保健ワーカーにどんな気づきが生まれるか,第3の視点で映し出される内的世界を伝える努力をしました。今回も同様の考えから,現場の話題を取り上げたいと思い,〈健康づくり〉を素材に選びました。
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