特集 保健婦学生がインタビュー 先輩が語る戦後の活動の軌跡(2)—23道府県・25人の証言
中国・四国
基盤に"愛"がある活動を—吉岡繁子さん(高知県)
岡上 悦子
1
,
和気 春美
1
1高知県立保健婦専門学院
pp.357-362
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206833
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はじめに
今回この企画に参加するに当たって,先輩保健婦のたどってきた軌跡に興味を抱くと同時に大きな不安もあった。私達のように,何の経験もない学生が,果たして先輩保健婦の残されたすばらしい業績を表現することができるのだろうか,先輩保健婦の訴えたいことをうまく伝えることができるだろうかという不安である。しかし,私達が,今知っている保健婦活動の現状だけをとらえるのではなく,ここにたどり着くまでの活動内容,その歴史を具体的に知ることによって,今よりももっと広い視野で保健婦活動を考えていけるのではないかと思い,このレポートを進めていった。インタビューに応じて下さったのは,30余年にわたり,高知県夜須町で保健婦として活躍された吉岡繁子さんである。以下簡単ではあるが,吉岡さんのプロフィールを紹介し,その活動の軌跡をたどっていきたい。
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