グラフ 組織づくりシリーズ・35
実践事例19・地域自身の活動能力を期待して—都市近郊ニュータウンでの4年間
松井 たか子
1
,
松下 拡
2
,
菊地 頌子
3
1堺市泉北保健所
2松川町教育委員会
3城東保健所
pp.241-248
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206808
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都市部での保健活動において 組織活動は極めて困難である という声はよく耳にする.一面では確かにそう言えるかもしれない.しかし 社会資源の豊かなことや交通事情のいいことなどを考えると 必ずしも都市は組織活動にとつて マイナス要因ばかりを抱えているわけではあるまい.むしろ 困難であるという声におびえて 取組を最初から放棄している傾向も少なくないのではないか.
今月取り上げる実践は 都市近郊のニュータウンという 雲をつかむようなマンモス新興住宅地の中で 自治会とその婦人部の組織に注目して そこに根を張り その組織の活動の中に健康問題への取組を定着させていつたものである.地域へ働きかける糸口を見つけられずにいる人々にとつて この実践から学べることは多いのではないだろうか.
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