海外レポート
タイにおける地域保健活動および看護職養成の現状—ラブリ県の保健活動を中心にして
森口 育子
1
,
岡本 喜代子
2
,
中村 裕美子
3
1静岡県立厚生保育専門学校
2大阪府立助産婦学校
3八尾保健所
pp.306-314
発行日 1983年4月10日
Published Date 1983/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206657
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はじめに
タイは東南アジアで唯一の植民地経験のない立憲君主国である。昨年は現在のチャクリ王朝成立200年にあたり,私たちが訪れた3月は国をあげて祭にわいていた。タイはほとんどが農村地域で人口の82.5%は農民である1)ため,タイの保健活動は"農村保健活動"と言える。
私たちは,タイの保健医療従事者や日本からの保健医療協力専門家に会い,その活動を見ることができた。そこで,日本の地域保健活動でも重要な視点である国家保健計画を中心とした地域保健医療システムから,タイの全体像をとらえ,実際の地域保健活動の状況を関連機関の連携と住民の主体的活動にふれながら,さらにヘルスマンパワーの養成について述べたい。
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