研究・調査・報告
母乳栄養児の母親の意識調査—断乳の時期を検討するために
吉橋 和子
1
,
福田 良子
2
,
石川 房子
3
,
成清 マサキ
4
,
伊藤 憲美
5
,
中村 徳美
6
,
伊藤 順子
7
,
加藤 則子
8
1吉橋助産院
2アールアンドワイ母乳育児相談室
3石川助産院
4成清助産所
5のりみ母乳相談室
6主婦の友お茶の水ルーム
7さくら助産所
8国立公衆衛生院
pp.1001-1004
発行日 2000年11月25日
Published Date 2000/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902533
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はじめに
母乳栄養で児を育てている母親は,断乳時期について医療関係者から「6か月以降は栄養がなくなる,免疫も切れるので意味がない」「長く飲ませていると虫歯になる」「長く飲ませているとやめにくくなる」などといった理由で,1歳前に断乳をすすめられることが多い。しかし,1歳前の断乳はスムーズにいかない場合が多く,無理に母乳を離すことが,児の心身の状態を不安定にしたり,母親に葛藤を引き起こし,育児不安の一つとなっている。
断乳時期については,身体的側面からのみでなく,心理的側面からも母乳栄養の意義を明確にし,さらに検討していく必要があると考える。
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