座談会
事例検討会の連載を読んで—深い学びが著しい成長を
飯田 澄美子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.34-36
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206619
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I.連載の内容についてのコメント
《事例検討会の歩み》にも述べられているように,この検討会は昭和41年に保健指導研究会として発足し,お世話役として中重,杉田両氏が当たられ,今日まで続いてきたものである。私は会の発足当時この検討会に参加し,半年程学ぶ機会があった。その後出席することはできなかったが,その会の内容は中重,杉田両氏からうかがっていた。今回,この学習会の10年間が,メンバーにとってどのような意味があったかを振り返り,まとめてみたいということで,第1回の打ち合わせが箱根で1泊して行われた。私にも参加してほしいとのことで出席し,懐しい人達と再会することができた。その夜の話し合いから,メンバー1人1人がお互いに理解されており,和気あいあいであったが,それがなれ合いではなく,その場の出会いを通して学んでいこうとする雰囲気があった。どのような目標を持ち,どのような振り返りを行い,まとめるか,について,真剣にグループの話し合いが行われた。その会には,中途半端なあり方ではなく,徹底してお互いに指摘し合えるコミュニケーションの場が存在していた。そして,仕事が忙しくても,よい仕事をしたいというグループの熱意と情熱が,ひしひしと感じられたことを覚えている。また,10年間のお世話役,リーダー格の中重,杉田両氏のコンビの力量と人間性に打たれるものがあった。
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