座談会
実践から学びまた実践へ—相互の学び合いを大切にしながら
安藤 登志子
,
杉田 チヅ子
,
鈴木 恵美子
,
中重 喜代子
,
平賀 春美
pp.22-33
発行日 1983年1月10日
Published Date 1983/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206618
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
事例検討会の杉田さんから,連載に発展した企画の件で,最初にお電話をいただいたのは,確か1昨々年の春の足音がかすかにしている頃であった.「あの—,ちよっと相談にのつていただきたいんですけど……中重さんと一緒に会つていただけまぜんか」おずおずといつてよい程の口調に,お2人とも,ずい分永いおつき合いなのに,どうしたことかといぶかりながらお目にかかったのが2週間後.10数年,コツコツと事例を検討してきたけれども,それをまとめてみたい.ついては,どのようにまとめたらよいか……内容をうかがつているうちに,駆け出しの頃,1度うかがつた検討会の様子が想い出され,改めて目の前のお2人に歳月を感じたりした.現場の方達を中心に20年近く,学習活動を続けることの重みは,連載が回を重ねるにつれて,確かな手応えとなっていった.メンバーの1人1人が手にした月桂冠,それは彼女達の現場での苦い思い出をコネて焼かれたトロフィーでもある.歳月は人を待ってくれた.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.