連載 自分史からみた群馬の国保保健婦活動・4
一生懸命村民の健康を守るために
内堀 千代子
1
1元群馬県国保連合会
pp.450-451
発行日 1982年6月10日
Published Date 1982/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206529
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大入り満員の相談室
「保健婦さん起きたかい,草刈で手を切っちゃったんだけれどみてくれるかい」という大きな声,働らきものの農家の人達は夜明けとともにやってくるので,出勤前の予定はけしとんでしまいます。お昼休ももちろん,夜も組合会議のあと物珍しさも手伝って「オレもちょっくら胃の具合い相談してゆくべえか」とこんな調子です。
というのは,村の人が入りやすいようにと,産業組合とは別に入口をつけた保健相談室と,遠くて通勤できない私のために廊下つづきに私の宿舎もつくってくれて,いつでも相談して下さいという宣伝がききすぎた結果でした。
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