リレーエッセイ がん看護CNS回想記 ~私の歩んできた道とその中での成長につながった体験~ 【4】
第4回 取得16~20年
与えられた仕事をまずは一生懸命に行う
田中 結美
1
Yumi TANAKA
1
1京都第一赤十字病院看護部/がん看護専門看護師
pp.580-581
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_580
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自己紹介
私は,2006年にがん看護専門看護師(OCNS)の認定を受けました.専門学校卒業後10年間,京都第一赤十字病院の内科系混合病棟で勤務し,主に血液がん患者への看護の経験から,学び直しの機会を得るために看護大学へ編入学しました.そこで出会った同級生から刺激を受け,もっと看護を深く学びたいと思いがん看護専門看護師コースに進みました.
編入学,大学院の4年間は,看護学をより深く学んでいくことが楽しく,今までの人生でもっとも勉強した時期だったと思います.
2005年に大学院を修了し,京都第一赤十字病院に再就職しました.まったく初めての病院で専門看護師としての活動を行っていく自信がなかったことも背景にはあったと思います.当時,専門看護師認定審査を受けるためには,実践,相談,調整,倫理調整の事例の書類審査がありました.看護部長の配慮により,組織横断的な活動ができるよう,看護部所属,フリーの立場で活動を開始しました.
奇しくも,2006年はがん対策基本法が定められた年です.2007年に施行され,全国にがん診療連携拠点病院が指定されるようになりました.当院も地域がん診療連携拠点病院の指定を受け,がん診療のさまざまな機能を満たしていくことが求められるようになったことは,私の活動の追い風になったかもしれません.
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