Ⅳ私の經驗
愛知縣篠島村民トラコーマ家族檢診の成績
平田 重彦
1
,
鹽谷 健次郞
1
1名古屋大學眼科
pp.83-84
発行日 1949年2月15日
Published Date 1949/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200327
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愛知縣知多半島先端海上に位置する篠島村は日本に於ても有名なトラコーマ蔓延地で今迄數回の調査が行はれてゐる。即ち明治44年新美直氏,次で昭和9年名大小口教授一行,昭和14年東大三井氏一行,昭和22年9月名大環境醫學の萩野教授一行が各自の立場より檢診され何れも80%前後の罹患率を報告してゐる。併し之等は主として學童を對照したもので一般住民が如何なる罹患率を示してゐるかに就てはその行はれた一部分より推察し得るのみである。
私達は昭和22年12月この島が愛知縣トラコーマ模範治療地區に指定されその第一手投として同島住民の半強制的檢診を行ひ人口3500名中萩野教授の行はれた學童700名を除く一般住民2800名中1125名を檢査し得たからその結果を前調査に追加報告する。
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