連載 質の高い援助を考える・3
長期入院生活を過ごした子供の家庭生活への適応過程を援助した例(2)
安藤 登志子
1,2
,
中重 喜代子
1
,
杉田 チヅ子
1
,
平賀 春美
1
1事例検討会
2世田谷区烏山保健相談所
pp.841-844
発行日 1981年10月10日
Published Date 1981/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206422
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学習会での検討とその後の経過
この事例についてどう援助していったらよいかを考えていくために,小人症について調べることにし,定例会のほかに学習会を持った。メンバー各自が持寄った資料から,本疾患においては通常知能の遅れはなく,極端な食欲不振は見られないことがわかった。
本児は退院時,主治医から,知能は2〜3年は遅れると言われている。又,極端な食欲不振が続いているが,これらは疾患に由来するより,《生活のあり方》が影響しているのではないかという考えが検討の中で出されてきた。そこで,生活面での援助を主眼としていけば,これらをかなり改善できるのではないかと判断した。
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