特集 東京・江東区における障害児の地域ケア
思い出“家族とともに歩んで”
松丸 冨士子
1
1元深川保健所
pp.52-54
発行日 1981年1月10日
Published Date 1981/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206340
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ことばのでないあっちゃん
1歳6か月になっても,ことばがでないというあっちゃんのお父さんと連絡がとれたのは,昭和52年6月27日でした。父親は埼玉県に住む祖母から「あっちゃんが少しおかしいんじゃないか」とたびたび言われるので心配していた,しかるべき病院に紹介してもらいたいと思っていたとのことです。父親の休みの日に訪問を希望したので7月2日午前中を約束しました。
あっちゃんは昭和50年12月5日,在胎40週,正常分娩,2040gの低体重児で,父親の姉にあたる伯母さん宅に退院,近くの助産婦に沐浴を依頼しておりました。保健婦の初回訪問は生後1か月11日目で体重3,000g1日平均25gの増加で母乳栄養,特に問題点なくその後の計画は"乳健まち"となっておりました。
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