特集 いきいきとした保健所実習を求めて
保健婦学生の集団方式実習と保健所の受入れ
中村 太郎
1,2
1大阪府布施・枚岡保健所
2大阪府保健所所長会
pp.1013-1015
発行日 1980年12月10日
Published Date 1980/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206322
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1.はじめに
私が保健所勤務を始めた昭和41年頃には,大阪府公衆衛生学院から毎年1〜2名の実習学生が府下20か所の保健所に配分され,今でいう個人方式(マン-ツー-マン式)で指導保健婦による学生実習が行われていた。それは伝統的な手から手へ移す実習の姿であった。大阪府では昭和51年度から,学校の希望による集団方式(グループ方式)の実習方法を採用することになった。
採用して現在までの5年間,保健所実習の場として毎年6か所の実習保健所を選んだ。1保健所に5〜6名の学生を配分,学校教員が隔日に実習保健所に出向き,実習の指導を行った。学院は現在公衆衛生専門学校となったが,集団方式に対する学校の考え方と,4年間で一巡した実習保健所の感想を述べる。
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