特集 どうしたら保健所を生かしきれるか
北海道の保健婦活動とその苦悩
いつの間にか住民から離れて……—Uターンした保健所保健婦の目で見ると
三井 祐子
1
1北海道岩見沢保健所
pp.922-925
発行日 1980年11月10日
Published Date 1980/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206311
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はじめに
北海道にもどり,道立保健所に勤務してから,早いもので3年の月日がたってしまった。この3年間の保健婦活動を振りかえってみると,一口に言うならば,不安と焦躁の交錯した気持の中で,むやみに仕事を追いかけてきただけだったように思う。
このようなことのくり返しでは,その場その場の活動は何とかなっても,総体的な積み重ねにはならず,結局,3年たった今,自分の中に何も残っていないというのが感想である。この状況を転換していくためにも,再度今までの自分自身の保健婦活動を見直し,整理しながら,保健所保健婦の立場から,いろいろと考えてみたいと思う。
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