海外レポート
フィリピンにおけるプライマリー-ヘルス-ケアへの二・三の取り組み—プライマリー=ヘルス=ワーカーの養成と活動及び看護界の動向
森口 育子
1
1国立公衆衛生院専攻課程看護学科
pp.141-146
発行日 1980年2月10日
Published Date 1980/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206218
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はじめに
1967年頃よりWHOにおいて,医療の恩恵に浴さない人々に,どのように医療サービスを供給するかが問題となり,1975年にはプライマリー-ヘルス-ケア(以後PHC)という言葉が用いられ,WHOとして具体的行動計画が決議された。又1昨年のアルマ-アタの会議でPHCの概念が国際的に確認され,21世紀までに,すべての人々が健康を達成できるように,1981年までに地域行動計画と世界行動計画を策定することが提言された。
このようなWHOのPHCの流れの中で,各国では,その社会的文化的状況のもとで国家保健計画に基づき独自のPHCに対する取り組みが行われている。
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