特集 訪問看護と保健婦の活動—横浜の保健婦が体験しつつあるもの・1
訪問看護事業を始めるに当たって—行政当局として
蕪木 秀枝
1
1横浜市衛生局保健予防課
pp.376-386
発行日 1978年6月10日
Published Date 1978/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205990
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はじめに
近年,疾病構造の変化や社会情勢の変容は,公衆衛生看護活動においても,複雑多岐にわたる要望に対応せざるを得なくなった。
在宅療養者に対する社会的関心が深まり,心身障害児の保育や教育に力がそそがれ,必要な訓練が実施される中で,これに対応できる体力の保持や家庭環境の整備が必要となってきた。また,難病やねたきり老人についても,生命の安全と療養上の安楽性を保つ上から,適切な医療や看護が提供され,疾病を持ちながらも生きがいのある日常生活が送れるように,社会的な援助がなされなければならない。
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