特集 「民」の視点からの保健婦活動
行政と訪問看護ステーションでの経験から
佐藤 幸子
1
1医療法人春明会春日部訪問看護ステーションすみれ
pp.1164-1167
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902111
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保健婦OGとして
保健婦の従事する保健衛生行政は,時代の変遷とともに変容してきた。保健婦活動の歴史は古く,明治末期の社会事業思想の発想から今日までの経偉をたどれば1世紀近くにもなる。そのなかで筆者が行政保健婦として関わった地域保健活動は,21世紀を間近に控え疾病構造や社会構造が大きく変化するなかで,住民の「健康づくり」との闘いであった。
筆者は昭和28年に保健婦免許を取得して以来,舅・姑の介護や子育てと5年間の臨床看護に従事した以外は行政の保健婦として働いてきた。現在は民間の訪問看護ステーションで管理者として在宅看護に携っているが,30年あまりの行政での保健婦業務を振りかえりその軌跡をたどってみることとする。
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