特集 東京都23区にみる保健婦活動の歩み—2年目を迎えた区移管後の保健所の中で
これからの保健所に望むもの—障害児をもつ母親の立場から
吉田 明美
pp.50-51
発行日 1978年1月10日
Published Date 1978/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205937
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私には8歳(小2)と5歳(重度心身障害児)の子供がいる。長男は,たまに風邪をひく位で,保健所との係わりも乳幼児検診と予防接種だけだった。二男の方は,1960gで生まれたので,何かと保健所との係わりが多かったはず? なのだ。多かったはずというのは,入院退院をくり返したり,生後6か月からは大学病院での定期検診を受けていたり,体力的面から,予防接種を受ける機会もなく,いわゆる"保健所へ行くまでもなく……"の状態だった。それでも一応3か月検診(実際は4月になっていたが)と3歳児検診だけは受けた。
その理由は,(1)長男の3か月検診のアドバイスが非常に役立ったこと,(2)保健所へ行けば,二男のような子に接した保健婦さんがいて,何らかの知識を得られるのでは(3か月検診),(3)二男を10か月から1歳までの間に訪問指導をして下さった保健婦さんに,3歳になった彼を見せたかった,(4)病院では知的面・機能面のアドバイスが少なく不安だった,などなどの理由からだった。
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