特集 成人保健と保健婦活動=3
活動報告
在宅長期病臥者の看護—看護援助の検討
樋口 由紀子
1
,
高沢 登志子
1
1日本看護協会保健婦部会新潟県支部巻副支部
pp.713-718
発行日 1977年12月10日
Published Date 1977/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205921
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はじめに
近年老齢人口の増加と共に,老人問題が社会福祉面での重要な課題としてクローズ-アップされている。
巻副支部管内でも,社会経済の急激な変化と共に,農家,非農家をとわず主婦の職場への進出が著しく,日中は老人と子供のみの家庭が多くなってきている。こうした中で,一旦病臥の状態になってしまうと,なかなか看護の手がいき届かず,特に脳卒中後遺症等は長期にわたることが多く,病人の苦しみや家族の苦労は,はかり知れないものがある。これらの人々に対し,個々には支援を重ねてきていたが,巻副支部として管内のこうした実態の明確化に努力し,看護援助の検討をしたいと考え取り組みを開始した。
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