特集 老人の医療と福祉
在宅長期病臥患者の実態と保健婦の役割
上村 聖恵
1
1高知県厚生労働部
pp.12-23
発行日 1970年6月10日
Published Date 1970/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204690
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
平均寿命の延長や疾病構造の変化にともない,また地域社会の過疎過密といった関連のなかで,在宅長期病臥患者の実態は,患者と家族の現実の生活のなかで深刻な問題である。すなわち現行の医療体系のなかで,特になおざりにされている在宅看護の現状は地域のヘルスニードである。そうした現場のなかで日々業務を行なっている保健婦にとって,どのように考え,どのように対処するべきかは,これからの保健婦業務の面でも重要であると考えられる。こうした点から本県の実態と現在までの経過を報告したい。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.