調査報告
管内における在宅長期病臥患者の実態と保健婦活動
鬼塚 和子
1
,
浜 睦代
1
1熊本市立熊本保健所
pp.368-376
発行日 1973年5月10日
Published Date 1973/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205291
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はじめに
国民生活の福祉が大きく叫ばれているなかで,人口の老齢化とともに老人福祉の問題は,更に重要視されてきている。特に寝たきり老人やひとり暮らしの老人などの問題については,その対策の重要性が叫ばれても,いまだにその実態すら具体的には把握されていない現状にある。熊本保健所においては,昭和45年8月1日現在,高齢者実態調査による3か月以上の寝たきり在宅患者ならびに民生委員・町内自治会長の聞き込みによる寝たきり在宅患者751人を把握しえたので,これをもとに保健婦による個別訪問調査を実施したところ,いくつかの具体的な問題を明らかにすることができたので,今後の保健婦活動に役だてるためにここに報告し,皆さんのご批判をいただきたい。
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