特集 成人保健と保健婦活動=2
活動報告
慢性腎不全患者の保健指導評価について
武 和子
1
,
稲木 敏子
1
,
小林 静代
1
,
春川 愛子
1
,
水谷 信子
1
1北里大学病院保健相談室
pp.484-487
発行日 1977年8月10日
Published Date 1977/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205882
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はじめに
当院保健相談室で,慢性腎不全患者の保健指導を始めたのは昭和48年4月からで,医師・看護婦・保健婦・栄養士・ケースワーカーのチームにより指導を行っている。
保健婦の援助目的は,腎排泄機能が低下し,クレアチニンクリアランスが50ml/mi以下,10ml/mi以上に腎機能の減少はあるが,尿量は維持され,水分コントロールができている時期には一応保存療法を続けられる段階として,できるだけこの時期を延長させることと,透析に移行した場合の安定を期待して,患者が透析前から,自己管理を完全に軌道にのせておくことである。そのために外来で行っている保健指導が,患者とその家族に正しく受け入れられ,疾病の理解と自己管理に役立てられたかどうかを検討してみた。
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