特集 成人保健と保健婦活動=2
活動報告
肥満に対する保健指導—基礎調査を中心として その1
永山 セツ
1
,
杉村 宣子
1
,
山下 寿代
1
,
藤田 真子
1
1熊本逓信病院健康管理科
pp.480-482
発行日 1977年8月10日
Published Date 1977/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205881
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はじめに
国の疾病構造の変化とともに,電々公社の九州管内における保健統計においても,結核から成人病疾患へと移行してきている。例えば,結核は48年302名,49年203名と減少しているのに対し,高血圧症では1479名から1590名,糖尿病では679名から825名と増加している現状である。
健康診断,精密検査などでこれらの早期発見と事後指導につとめる中で,疾病の増加と肥満者の多いことがわかった。そこで,今回は職員の肥満の傾向や,肥満と疾病との関係などを知るために,種々の角度から調査を実施し,検討を試みたのでここに報告する。
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