事例報告
30歳台の10年間入院生活をした患者に対しての保健婦の一考察
林 佳子
1
1福井県勝山保健所
pp.302-304
発行日 1974年4月10日
Published Date 1974/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205472
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
29歳から38歳までの9年6か月間入院生活をし,現在42歳になる男性の結核患者の社会的環境と患者の性格面について考察した。結核は精神的要因が病気に及ぼすことがあるということは,"結核患者の心理"を書いたモーリス-ポローも言っているし,又,国立療養所結核心理に関する協同研究班でも,療養中の心構えが病気の経過に影響すると発表している。この2つの事柄から,患者の心の動きと社会とのかかわりあいを,訪問記録と面接から当たってみた。
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.