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入院業務の一考察
今村 榮一
1
1厚生省病院管理研修所
pp.18-22
発行日 1952年10月1日
Published Date 1952/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200544
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入院,退院の業務は病院活動の始點であり終點であり,この線に沿つて病院は動いて行く。この業務を合理化し能率化することは病院の機能を發揮させる上に重要なことがらであることは今さら言うまでもない。しかしながらどうしたら合理化,能率化が達せられるかということはむずかしいことであり,個々の病院の事情も十分考慮しなければならない。わが國においては入院業務の基準というものはいまだ立てられていないし,又あらゆる點で模範とされる病院を求めるのは容易でない。もちろん多くの病院においてはつねに入院業務の改善に心掛けていることは認められ,その實績も逐次あげられて來ている。各病院において實施している良い點を集め検討することは大切なことと思うが,いまだその機會を得ていない。ここでは入院業務のあり方について2〜3の考察を試み,その改善に對してひとつの方向を求めてみたいと思う。
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