声
村の健康管理をめざして
佐野 富美子
1
1徳島県名東郡佐那河内村役場
pp.856
発行日 1973年8月10日
Published Date 1973/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205336
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"みかんと清流と躍進の村"のキャッチフレーズをかかげるわが佐那河内村。徳島県の西南に位置し,徳島市から16kmの地点にある。旭ケ丸,ろくろ山を主峰として,四季の眺め美しい四国の山容や,その山あいをめぐり九十九瀬をつくって徳島市にはいる園瀬川の水姿は昔も今も変わるところがない。
旅人は一時車をとめて,すばらしい緑や渓谷を眺めるとさえいわれる。園瀬川の上流にある純農村で,産業,文化的諸施設も完備充実し,県下にさきがけて昭和30年〜35年の間に全戸に簡易水道が敷設された。それまでの飲料水は,井戸水がよいほうで川水や山からの水を桶や水槽にためて利用していた。不便なところでは水を担桶に汲んで来るのが,主婦の日課の1つとされていた。不便で非衛生的で伝染病の危険にさらされていた。井戸水を使用している家でも,便所に近いものやドブ溝がすぐ横にあり,改善が要望されていた。
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