活動報告
地域保健計画に基づく保健婦を中心とした成人病管理について
安江 延子
1
,
宮田 昭吾
2
1岐阜県立健康院
2岐阜大学衛生学教室
pp.454-459
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205313
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はじめに
地域保健計画を立てる際に,重要なこととして,地域の実状をよく知り,それを十分加味したもとで,当初に,健康管理のための理論構成をし,計画実施に生かすことがたいせつである。また,活動が展開されていく過程で,社会情勢,ニードの変容に応じて,この内容を少しずつ修正していくことも必要である。特に,成人病管理などの長期的な見込みのもとに行なわれる活動には,当初の理論構成如何が,その後の活動を大きく左右するものと思われる。
地域自体の尊い体験と,保健婦活動の実践のなかで,健康管理計画の中心的役割を果たす保健婦の機能を考えてみた。また,地域の過去十数年における成人病対策から,今日の保健婦を中心とした成人病管理体系の基盤作り,今後の地域病院を中心とした健康管理の方向性を考え,計画を実践に移す段階にあるので,ここに報告する。
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