特集 保健予防活動—保健所の戦術と戦略
保健婦活動と市町村保健計画の策定
今村 イヨエ
1
Iyoe IMAMURA
1
1兵庫県川酉保健所管内保健婦研究会
pp.248-252
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207912
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■はじめに
医療法の改正に伴い,各県段階で「保健医療計画」が策定されつつある.また市町村もそれをうけて,その自主性,主体性を前提として,「保健計画」の策定段階に入った.地域の保健問題を明らかにし,それを住民,関係者で協議し,問題解決に向けてプランニングしていく自治体の「保健計画」は,非常に重要である.
そういう状況の中で市町村と保健所の保健婦は所属は違っても同じ地域を担当し,住民の生活と健康をとらえた保健サービスを提供している.保健婦は,地域住民の健康問題を,個としてもとらえ,マスとしてもみることのできる職種である.従って,自治体が「保健計画」策定というひとつの対策政策を行政に盛り込もうとするとき,保健婦活動の生かし方,位置づけは,非常に重要であると考える.
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