特集 看護面接の追究(1)
神奈川県保健指導技術講座より
面接のふんい気
小野 光子
1
1神奈川県足柄保健所
pp.41-58
発行日 1972年8月10日
Published Date 1972/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205122
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はじめに
保健指導のための面接の技術を検討するにあたり,面接の過程の保健婦とケースの相互作用のなかで,保健婦のつくりだすふんい気は効果的な保健指導を遂行するために大きな役割をもっていると考えられるので,のぞましいふんい気をつくるにはどのようにすればよいかを,実例をとおして考え検討した。
面接のふんい気に影響する要因は何か――①に面接の技術,人間関係づくりなどという技術的な要因。②に保健婦とケースとの相互作用のなかに動く心理的な要因。③に面接の場面,時間などのもつ環境的な要因。この3つの面から,家庭訪問時にテープに収録した面接状況を再生し記述したものを,面接の段階を追いながらできるかぎり客観的に分析し,どうしたら保健指導の効果に影響をもたらすふんい気がつくりだせるかについて検討した。
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