声
保助合同教育に張り切る
神村 慶子
1
1岐阜県立衛生専門学院
pp.6
発行日 1972年7月10日
Published Date 1972/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205106
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第3日曜日は,私にとって気がかりな日である。無我夢中で共に学び社会に送った1回生が,学院で勉強会を開く日である。彼女たちも,社会に出て2年目を迎えた。仕事の悩み,仕事以外の悩みと,悩みは尽きないようだが,悩みを悩みとしてのみ受け止めないで,学びのなかに生かそうと努力している。そうした努力をしている者へ,いままでに,あるいはいまも,何を与えてやれたのか,与えてやれるのか,また現在学院で学んでいる24人の彼女たちへも同じ疑問がつきまとう。
講師の先生がよく言われる。「この学院の卒業生は,他の保健婦学校の1年課程の卒業生に比べて,応用能力に欠けているのではないだろうか」と。いちばんいやな評価である。こんぼうで一撃された感じと同時に,いやまだ2年目だ,これから彼女たちが伸びる姿を現わすのだと,心のなかで信じている。だがしかし,教育する者としては,真剣に受け止めて考えていかなければならないことだ。
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