連載 看護学教育を考える・32
看護の博士課程
今井 敬子
1
1ワイドナー大学
pp.116-117
発行日 1985年2月25日
Published Date 1985/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908071
- 有料閲覧
- 文献概要
博士号の取得とその意味
米国では,看護は医学・法学・神学などと同様に1つの学問であるということを主張し証明するために,既に1920年代から看護博士.課程が現れました.現在では全米で23の看護博士課程があり,博士号をもっているナースは約4500名という数になりましたが,いつも論議の中心になるのは看護学,すなわち看護学を育成するはずの看護博士課程です.
ドクター(博士号)というのは世界的に通用する学位ですから,たいへん名誉な称号です.しかし,課程によっては‘The External Doctorate’1)などといって,学期ごとに大学に通学して講義を開いて学ぶのではなく,研究などの指導も学者に受けないで博士号を取るというプログラムも1977年には30もあるというのですから,驚くべきことです.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.