第2特集 自治体に働く保健婦のつどい(2)
2日目・報告
各自治体における保健所再編成の動き
pp.40-48
発行日 1972年6月10日
Published Date 1972/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205098
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司会 実際,いま全国で,また私どもが働いている保健所のなかで,どういう問題が起きているのか。そういう実情を中心に,私たちがどうこれに対処していったらいいのか。そういう点も含めての討論にしていきたい,と考えております。実は昨年第3回の"自治体に働く保健婦のつどい"のテーマは"保健所はこのままでよいのか。保健所保健婦の現状を打破するためには"ということで討論をいたしました。今年は更にそれが,新全国総合開発計画とのからみをもって,大きな視野でこの保健所の再編成の動きをどうとらえるか,ということになろうかと思います。それでは,5時まで実情報告,討論,そして最後に総括討論ということで,この2日間を含めた全体の問題の補足を更に討論していきたい,と考えております。
いくつかの県,市町村にお願いして,報告を用意していただいておりますので,まずそれらの実情報告を出していただきたいと考えます。先ほどの東田先生のお話に"この日本列島は一つの団子になってしまう。そして,それをせいぜい大きく5つか6つのブロックに分けてやっていく"ということがございました。そのなかでは,一つのブロックのなかの中心点を決めて,あとの地方は切り捨てになってしまう。そういうことがあるわけですが,実際に保健所もすでにそういう問題が始まっていると思います。実際に保健所をなくしてしまった所,つぶされた所,ていのいいことばで統合というそうですけれども……。
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