研究・調査・報告
結核の治療を中断しがちな患者の保健指導についての一考察
福田 敏子
1
1神奈川県大和保健所
pp.30-71
発行日 1972年3月10日
Published Date 1972/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205048
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はじめに
最近は,就労しながら治療する患者が多い。そのなかには,短期間で治癒してもよいはずの患者が,治療を中断したり放置して勤務し,難治や重症へ進行させ,長期間の療養に身を投じなければならない場合をしばしば経験する。
そこで,今回このような就労治療患者のなかから一事例をとりあげ,効果的な保健指導を行なうことを目的として,保健婦が家庭訪問指導を行なわなくても,患者自身は自発的治療態度が身につき,医師連絡程度でも治療状況が把握できることを目標に,継続訪問を行ないながら検討したものを報告する。
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