焦点 保健医療行動に関する看護学的研究
研究報告
糖尿病患者にみられる治療中断行動について
鈴木 祐恵
1
,
藤岡 忠治
2
,
成瀬 優知
3
1城北病院社会医療部
2寺井病院内科
3金沢大学医学部公衆衛生学教室
pp.131-136
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200550
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I.はじめに
糖尿病は慢性疾患であり,よいコントロールを得るには,日常生活の中で長期にわたり病気と食事療法の理解を深め,患者自身が積極的に治療に参加し,自ら生活管理を行っていくことが強く要求される1)2)。
我々は病院を中心とした糖尿病の系統的な管理を10年間行ってきた。現在の管理状況(表1)は糖尿病域375人,境界域288人,正常域93人合計756人である。これまでの管理中105人が死亡し,糖尿病域の人では110人が治療を中断している。
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