特集 保健所再編成の動き
第Ⅱ部 資料編
保健所問題検討の方向(案)
保健所課長メモ
pp.67-68
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204870
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I.保健所問題検討の方向
保健所は,従来伝染性疾患の発見,治療を中心とする社会防衛的予防行政の第一線機関として,その中核的役割を果してきたが,近年の住民の需要は,従来の伝染病以外の致命的重大疾患をはじめ食品,薬品,生活環境等の分野からの健康阻害因子に対する施策の充実に最大の期待がよせられている。
これらの新しい期待に応えるためには,先天性障害の発生防止をはじめ,重大疾病への移行防止,さらに健康生活をおびやかしている各分野の健康阻害要因の排除,健康増進等に着目した総合的な施策を展開することを目途として,全住民を対象として,新しい観点に立った一貫性のある公衆衛生活動の推進が必要である。
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