特集 保健所再編成の動き
第Ⅱ部 資料編
保健婦問題研究会報告(昭和45年11月9日)
宮城県保健婦問題研究委員会
,
財団法人宮城県公衆衛生協会
pp.49-66
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204869
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I.まえがき
保健所が設置されてから久しいが,戦後の法律改正から数えてもすでに20年の歴史を経た。この間保健所は公衆衛生活動の第一線機関として,急性伝深病や,結核などの疾病対策や生活環境の整備等に多大の貢献を果して来た。しかし経済成長の著しい発展に伴ない,過密過疎の現象をはじめとして公衆衛生の分野でも疾病構造の変化や公害発生など,複雑多岐にわたる諸問題が提起されるに至った。
この急激な社会情勢の変化に対応するためには,保健所の役割を再検討すべきであるという声が当然のなりゆきとして公衆衛生学会をはじめ関係者の中からおこり,各方面から討議が加えられて来た。しかしいずれも検討の域を出ず,具体的な方向づけがなされないままであった。
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