特集 保健所再編成の動き
第Ⅱ部 資料編
保健所のあり方(昭和45年2月)
全国衛生部長会保健所調査会
pp.41-48
発行日 1971年3月10日
Published Date 1971/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204868
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はじめに
近年,都市における経済活動の増大,消費水準の向上,生活様式の近代化等と相俟って,都市の各種施設に対する住民の需要は急激に増大してきた。この需要に対して都市はその整備が伴わないため,住宅不足,上下水道及び清掃施設等の生活環境施設の未整備,道路交通の混雑,都市公害の増大等の形で住民の日常生活,生産生活,流通活動等にも種々の障害をもたらし,いわゆる過密の弊害は一層深刻化してきている。
一方,急激な人口流出をみている過疎地域においては,人口の減少と年齢構成の老齢化が急速に進み,従来の生活パターンが破壊され,防災,教育,医療活動などの地域社会の基礎的条件の維持が困難となり,一定の生活水準の維持すら困難となる状態が生れつつある。
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