論述
保健所の強化と今後のあり方
倉持 恭一
1
1厚生省公衆保健局
pp.141-145
発行日 1947年8月25日
Published Date 1947/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200169
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先に「インターン」制度の確立に伴つて醫育の面にも積極的役割を果すことになつた保健所は,1947年4月7日附連合軍総司令部よりの厚生省に對する覺書『保健所機能の擴充強化に關する件』によつて,更にその活動分野が擴充されることになった。
指導機關として相談事業に專ら努力して來た保健所は,公衆衞生の向上及び増進に必要のある結核,性病,歯科疾患、等の治療を行ふことゝなり,更に都道府縣知事の職權に屬する公衆衞生についての行政事務をも處理することになつたのである。尚お新憲法實施に伴つて,從來警察で處理してきた衞生事務は或は都道府縣知事に,或は市區町村長に移管され,そして前者は保健所の整備をまつてこれに委任することになつたのである。即ち
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