スポット
症状があってもいいではないか
小坂 英世
1
1小坂診療所精神科
pp.62
発行日 1970年5月10日
Published Date 1970/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204682
- 有料閲覧
- 文献概要
私の面接法を特徴づける事項の1つとして"(私の方から患者に対して)症状について問いたださない"ということがあげられる。一般に精神科面接とは,症状についてのやりとりが主となっている。これは精神病理学・精神分析学の立場に立つ精神科医だけでなく,ほとんどの精神科医に共通していることである。
私に悪口をいわせるならば,それは"症状についてきくことしか知っていないので,手もちぶさたになるからだろう"ということになる。では病名診断をどうやってくだすのか,ということである。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.