実態をさぐる
医療のしくみ
pp.60-61
発行日 1970年5月10日
Published Date 1970/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204681
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人間の生命を脅かすのは傷病である。病気,交通事故,労働災害など私達のまわりにはいつおきるともわからぬ不安が常に存在している。不幸にも,私達がそれに遭遇したとき,すべてのひとびとが平等に近代医学を享受できるようにすることが,医療の目的の1つであろう。
従来,一般に医療とは,傷病の診断,治療という狭い範囲であると理解されてきたが,最近は,傷病の予防と健康の保持増進,および,リハビリテーションを含めて医療—包括的医療—と呼んでいる。「医療のしくみ」とは,医療を推進するための一連の公共的あるいは社会的な制度,体系をさすものである。
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