特集 団地の医療
団地における医療施設計画
佐藤 育秀
1
1日本住宅公団住宅企画課
pp.29-33
発行日 1970年5月10日
Published Date 1970/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204673
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
住宅公団が発足してすでに15年になる。「団地」という言葉もイメージも大都市に生活する人達にとってなじみの深いものとなっていて,誰にでも簡単に連想できる身近な存在である。4〜5階建のアパートが建ち並び中心部には日用品を売る商店,学校幼稚園など毎日の生活に必要な施設が一応整えられている……そんなイメージをもたれるに違いない。
発足当時(昭和30年)年間20,000戸建設のノルマを背負って立往生した公団は東京の郊外柏市に「光ケ丘」団地約1000戸の住宅を予定した。当時にあってはこの予定地はまったく陸の孤島で都市的施設はなにひとつなかった。やむを得ず考え出したのが日常生活に必要な一次施設(店舗,幼稚園など)をあわせ建設する,いわゆる,団地コミュニティを公団団地の基本的計画単位とする建設手法を公団方式として取り入れることに踏み切り,今日の団地の型ができたのである。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.