特集 団地の医療
団地の医療と医師会—とくに千葉県の場合
斉藤 任
1
1千葉県医師会
pp.23-28
発行日 1970年5月10日
Published Date 1970/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204671
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まえがき
医療の根本的な命題は,おのおのの地域に,進歩した医学をいかにして適用するか,ということであって,新しい医療活動というものは,従来の病院・診療所における臨床医学的(患者1人1人の治療)なものだけでなく,広く地域社会の保健活動として考えられなければならない。したがって健康時の健康養護を出発点として,健康破綻の予防,さらに疾病発生時の対策,健康破綻からの回復,リハビリテーションを含み,母子衛生,乳幼児の栄養,学校保健,産業保健,老人養護,生活環境の造成など広汎なものを包括するのが,世界的通論としての医療の概念である。そこで――
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